解説
1
(1)
設問より、サービスのキャパシティ管理の観点(応答時間等サービス目標の達成)に着目。
問題文「システム部は加盟店決済サービスの応答時間については特に考慮し、営業部と合意している。」
⇒システム部と営業部で定めているSLA項目である。
以上より回答を導く。
(2)
問題文を整理すると以下である。
・一括決済サービスの処理結果の回答期限
0時から12時までに受け付けた要求:18時まで
12時から24時までに受け付けた要求:翌日6時まで
現在は、業務サーバで一括決済サービスのためのバッチ処理を1時間に1回起動し処理結果を回答している。
⇒1時間に1回の起動であるため繫忙時間帯(昼休み・夜間)にも起動している。
処理結果の回答期限にもバッファがあるため繫忙時間帯を避けて起動することも可能。
以上より回答を導く。
2
問題文「当該年の12月末の予測値に基づき、業務サーバ、DBサーバ及びディスク装置の増強計画を策定」に着目。
⇒表2の要求基準を満たすかどうか確認する。
※2013年12月末にオンラインサイト数が1つ増える
└サービスの要求数と利用者数が通常の5倍
・業務サーバ(増強不要)
200加盟店×0.1件/秒+20サイト×1件/秒+5(倍)×1件/秒=45件/秒
30件/秒×2台>45件/秒
・DBサーバ(増強不要)
表1より500万人の予測であり750万人以下のため増強不要
・ディスク装置(増強必要)
会員情報
500万人×20M=10G
利用履歴
200加盟店×100M=20G
20サイト×500M=10G
※追加1サイト
5倍×500M=2.5G
合計42.5G(10G+20G+10G+2.5G)
追加の1サイトを除外した段階でディスク装置1台の追加は計画済みのため2.5G不足となる。(40G-42.5G=-2.5G)
以上より回答を導く。
3
(1)(a)(b)
・電子サインの導入
加盟店の1割程度の見込み
2014年6月:需要予測を実施し詳細計画策定
※L氏は、需要予測実施前に1割程度の加盟店が電子サインを導入すると見込みディスク装置の増設を決定した点に着目。
リスク:ディスク装置の容量が不足
対策:需要予測に基づきキャパシティ計画を見直す
(2)
問題文
[電子サインサービスの開始]
「加盟店が営業している日中時間帯にプログラムを決済端末に配付」、「決済端末に配付するプログラムのサイズは、1台あたり5Mバイト」
[加盟店向けサービス]
「加盟店とIP-VPN間は64kビット/秒の回線で接続」
・加盟店が配付されるプログラムを1台の決済端末が受信する時間
5Mバイト×8ビット÷64kビット/秒=625秒≒10分
図1より1加盟店で複数の決済端末を保有しているため保有する決済端末分を乗算する必要がある。
以上より、配付プログラムを受信時間帯に応答遅延が発生する可能性ついて言及し回答を導く。