ITサービスマネージャ試験(PM1_H25-2)

解説

1

問題文に解答がないパターン

災害が発生した当初は、関係者全員を招集できるとは限らない。そこで、事業継続計画においては、構成要員の一部が対策本部に参集できない場合を想定し、要員のバックアップ体制に関する検討が必要。

以上より、解答を導く。

 

2

(1)

a

目標復旧時間:災害が発生してから復旧するまでに必要な時間

問題文「災害発生から3時間以内に待機系システムで販売管理システムのオンライン機能を正常に使用できるようにする。」より回答を導く。

b

目標復旧時点:災害が発生した場合に復旧できる最新のデータ時点

問題文「当日のオンライン開始から災害発生までに登録された注文情報については販売部が注文伝票を基に再入力する」より回答を導く。

 

(2)

問題文(ア)前文よりバッチ処理の構成について問われている点に着目。

また、待機系システムへの切り替えに際し転送済のバックアップから必要なデータ(DC-B内のファイルサーバ)をリストアした上で実施する旨が記載されている点にも併せて着目。

表1よりDC-B内のファイルサーバへのバックアップは週次で実施しているため、週次のバッチ処理前の時点で災害発生した場合はDC-A内のファイルサーバからバックアップを取得する必要がある。

バッチ処理実施可能時間帯は20時から翌日5時までの9時間のため週次バッチ処理を日次で実施しても7時間5分である。

以上より、解答を導く。

 

3

(1)

問題文「業務再開フェーズでは~応答時間の目標値を5秒まで許容」より回答を導く。

 

(2)

表3確認すべき内容の記載形式に沿って回答(項番2,3参照)

問題文「本番系システムで障害が発生した場合は、売上分析システムを停止してから待機系システムを起動し、システムの切替え作業を行って販売管理システムのサービスを再開」に着目。

⇒売上分析システムを再開する必要あり

全面復旧フェーズでは、本番系システムでの稼働である。

以上より、解答を導く。

 

(3)

設問で問われているのは業務再開フェーズに追加すべき作業内容である。

問題文「本番系システムの設定変更を待機系システムへ反映する作業については、変更をできるだけ早く展開する必要があるが、売上分析システムの稼働スケジュールとの関係から、3か月に1回設けられている売上分析システムの次回定期保守日に行う。」に着目。

⇒売上分析システムの定期保守日で実施予定であった変更リリースが展開される前に試験を実施。

以上より、解答を導く。