解説
1
図1のシステム構成上の観点から問題点を導き回答。
確認用端末:店舗でインシデントが発生した場合、情報システム部がインシデントを再現して確認するための機器
表2注釈1より販売システムの処理の流れは、IP-VPN,ルータ,SW及びストレージは省略している点に着目。
⇒確認用端末はIP-VPN,ルータ経由しないためこれらの機器に原因がある場合、インシデントを再現できない可能性がある。(店舗検索端末からの処理の流れも異なるため一連の流れで発生するインシデントも再現できない可能性がある。)
以上より回答を導く。
2
a
販売支援サービス:サービス回復時間1時間以内(表1)
障害発生連絡(10分)+APサーバ①の復旧時間(50分)+動作確認時間(15分)=75分
⇒60分を超過しているため冗長構成の必要あり
b
情報検索サービス:サービス回復時間2時間以内(表1)
障害発生連絡(10分)+APサーバ②の復旧時間(50分)+動作確認時間(15分)=75分
⇒120分を超過していないため冗長構成の必要なし
3
(1)(2)
問題文「ストレージ機器が故障した場合には、機器の復旧に40分、リストア後の確認などの回復作業20分掛かる」に着目。
表1より情報検索サービスのサービス回復時間は2時間以内の記載があるためサービスレベル目標を遵守できる案を回答する。
・案1〇
障害発生連絡(10分)+機器の復旧(40分)+フルバックアップのリストア所要時間(40分)+回復作業(20分)=110分
⇒120分を超過しないためサービスレベル目標を遵守可
・案2(土曜日にリストア作業)×
障害発生連絡(10分)+機器の復旧(40分)+フルバックリストア所要時間(40分)+月曜日~金曜日までの増分バックアップのリストア所要時間(5*6=30分)回復作業(20分)=140分
⇒120分を超過しサービスレベル目標を順守不可(水曜日~土曜日は順守不可)
4
(1)
問題文[応答性能確保に向けた方策の検討]「APサーバ②のCPU使用率が安定稼働の基準値を超え、販売支援サービスの応答性能が急激に悪化することが予想された。」に着目し回答を導く。
(2)
サービスレベル目標が達成できなくなる前に予防的対策を講じるための管理の仕組みを設計することが重要。
問題文[応答性能確保に向けた方策の検討]「販売支援サービスの応答性能悪化の兆候が見られる場合には、情報検索サービスの使用を中止」に着目。
⇒現在設定されている閾値よりも低いCPU使用率を設定し超過した場合は、サービスの使用中止依頼を各店舗に通達する。(予防的対策)