ITサービスマネージャ試験(PM1_H24-2)

解説

1

(1)

(a)

問題文「2012年度のインターネット予約とサイト閲覧を合わせたピーク時のWebサーバへのアクセス要求の予測値は、21.5要求/秒」

⇒21.5を基にインターネット予約とサイト閲覧の比率を算出する必要がある。

表4から2009年度~2011年度の値を合算して求められる。

・インターネット予約

(10.0+13.0+16.0)/ (10.0+13.0+16.0)+(1.0+1.5+2.0)

=39/43.5

=89.66

21.5*0.8966≒19.28

・サイト閲覧

(1.0+1.5+2.0)/ (10.0+13.0+16.0)+(1.0+1.5+2.0)

=4.5/43.5

=10.34

21.5*0.1034≒2.22

問題文「現在のWebサーバ群の処理能力18要求/秒」よりインターネット予約の値(19.28)が超過しているためWebサーバの追加購入が必要であることがわかる。

設問では追加購入不要なサーバを問われているため解答はAPサーバとなる。

 

(b)

設問より総合予約システムの要求の流れに着目して回答するという条件がある。

表1よりサイト閲覧はAPサーバへの要求がない点に言及し回答を導く。

 

(2)

a

設問1(1)・表3よりWebサーバの1台の取得価格を記載

 

b

追加購入分を含む年間の全サーバの保守費を回答(図1参考)

Webサーバ4台*750=3000

※Webサーバは追加購入したため4台

APサーバ2台*1500=3000

DBサーバ1台*3000=3000

全てを合算した9000(3000+3000+3000)が回答となる。

 

(3)ハードウェア償却費=(取得価格-前年までの償却費の合計額)*0.5

設問より2012年4月に使用を開始したサーバ・2014年度のハードウェア償却費を計算する。取得価格は設問1(2)aの値を用いる。

⇒3年間

・2012年度

(5000-0)*0.5=2500

・2013年度

(5000-2500)*0.5=1250

・2014年度

(5000-2500-1250)*0.5=625

 

2

(1)

問題文「大容量ディスクの導入には15,000千円のハードウェア購入と年間保守費2,000千円必要」

⇒設問1(3)同様、定率法の償却方式による減価償却

 そのため早期に使用開始することで費用を削減できる。

・2013年度

(15000-0)*0.5=7500

・2014年度

(15000-7500)*0.5=3750

・2015年度

(15000-7500-3750)*0.5=1875

 

(2)2014年度の総合予約システムのシステム運営費用を表5に従って記載

(a)(b)

サーバ保守費   :+2000

運用人件費    :-6000

ハードウェア償却費:+3750((15000-7500)*0.5=3750)

合計       :-250

以上より回答を導く。

 

3

(1)

表6インターネット接続「総合予約システム以外に、電子メールシステムを使った営業部門と利用者間の情報授受にも使用」に着目し回答を導く。

 

(2)

・現状

接続線費用とインターネット接続費用のすべてを総合予約システムに割り当てている。

・問題点

費用が正しく按分されていない現状がある。

例)電子メールシステムのインターネット接続費用を総合予約システムに計上しているため費用が正確ではない。

以上より回答を導く。