システム監査技術者試験(PM1_H29-1)

1

問題文[A社及びB社の現状](2)よりA社がモジュール製品の製造を行っていることがわかる。

ただしモジュール製品にはB社からの製品も組み込まれている点に着目。

そのため、モジュール製品A(製品コード0000000001)を構成する要素として製品B(製品コード8000000002)の部品も組み込まれていることになる。

設問より[リスク及びコントロールの状況](1)

「~複数の製品コードに分かれて記録されてしまうリスクを考慮~。」に着目。

また、問題文よりモジュール製品に組み込む前まではA社の製品在庫として管理している。

⇒A社がB社から仕入れた商品をA社のコードで管理。

ex)B社からA社へB社製品を送付

    製品B(製品コード8000000002)⇒製品コード0000000002(A社独自の製品コードに変換)

[予備調査でのインタビュー結果](1)

「B社の製品コードの変換を除き~そのまま統合できる。」より

上記"ex)"で記載したデータの再変換は行わないことがわかる。

その結果、下記の同じ製品に異なる製品コードが割り振られるの可能性がある。

・A社がB社から仕入れた製品(0000000002)

・B社がA社に送る前の同様の製品(8000000002)

以上より回答を導く。

 

2

設問より、問題文[リスク及びコントロールの状況](2)職務分離に関するコントロールの記述が漏れているに着目。

また、上記問題文より[予備調査でのインタビュー結果](2)に着目。

各在庫場所の担当者:登録入力

棚卸実施責任者:承認入力

以上より回答を導く。

 

3

前提条件:在庫移管開始前のコントールである。(表1項番3リスク)

表1.項番3.リスク「在庫数量 ≠ 実地棚卸数量 」よりコントロールを導く。

問題文より、棚卸実施責任者が承認入力を行っている点と、在庫データを棚卸に基づき自動修正している点に着目。

後者はコントロールとしては当たり前なので前者の点に言及し回答を導く。

 

4

長期滞留品の抽出洩れというリスクとそれに対するコントロールに関する監査手続きを回答。

抽出洩れが起きる原因や抽出漏れを防止するためのコントロールを記述しており、監査手続きの記述様式で回答。

抽出漏れが起きる原因:最終出庫日が変更される。

最終出庫日が変更される原因:移管時に誤って更新される可能性

監査手法:インタビュー法(システム担当者)

確認観点:最終出庫日が在庫移管日に置き換えられないこと

以上より回答を導く。

 

5

問題文[合併の背景]

「在庫管理システムの処理能力が限界」,「~取引件数・品目数の増加、物流効率の低下も予想される。」より回答を導く。

[在庫システム統合計画の概要]

「A社の在庫管理システムを存続させ、B社の在庫データを移管」

⇒在庫処理能力が限界の背景にも関わらず処理能力を検討せず単純にB社データを移管した場合の負荷に着目し回答を導く。