システム監査技術者試験(PM1_R3-2)

1
設問より[本調査の計画](1)
「”システム投資規程”の決裁権限者とが整合しているかどうかを確認」に着目。
また表2項番①コントロール
「プロジェクト運営委員会にIT投資の意思決定権をもつ者が参画している」点にも併せて着目。
上記以外に、本設問に関連する箇所としては[予備調査の結果](4)
算額に応じた決裁権限者がシステム投資規程に定められている旨が記載。
なお、現時点では当該プロジェクトの決裁権限者が確定している旨記載は本文中にはない。
設問で問われていることは、確認している具体的な内容である。
そのため、プロジェクト運営委員会のメンバにIT投資の責任者が参画している点に言及し解答を導く。
 
2
再構築方式の評価項目として、”ビジネス目標”の視点が含まれているかどうかについて問われている。
設問より[本調査の計画](2)
「コストに関する記述が中心」
「リスクに対応したコントロールが~検討されているか」
また、表2項番②リスク・コントロール
ビジネス目標に合致しないシステムになる。」
様々な角度から評価して再構築方式を決定」
上記以外に、本設問に関連する箇所としては[予備調査の結果](3)、[再構築計画の検討状況](3)
経営陣からビジネス目標が提示されている点に着目。
基幹系システムの再構築:コストの最適化
営業支援システムの再構築:対面販売を代替することができるシステムの実現
また、再構築実施要領は基幹系システムの再構築で実施された手順に準拠しているため営業支援システムの再構築とは異なる点にも着目。
以上より、再構築方式の決定に際しコストのみに着目するのではない点に言及し回答を導く。
 
3
(i)
設問より設計工程で顕在化するリスクを回答。
[本調査の計画](3)
「”現行を踏襲する”機能については、要件定義書にも具体的な要件は記載せず」
また表2項番③コントロールも併せて着目。
上記以外に、本設問に関連する箇所としては[予備調査の結果](1)
「システム部にもシステム全体を理解している担当者がいない状況」
⇒表2項番②コントロール「残すべき現行機能を明確にできない。」
仕様を確定できない。
以上より回答を導く。
(ii)
設問よりテスト工程のリスクを引き起こす要因を回答。[本調査の計画](3)
「”現行を踏襲する”機能については、要件定義書にも具体的な要件は記載せず
また表2項番③リスクのテスト工程も併せて着目。
上記以外に、本設問に関連する箇所としては[予備調査の結果]
(1)「営業支援システムの業務機能の全体を把握している従業員がいない」
(2)「現行システムから変更不要な機能については、”現行通り”と記載」
⇒現行の業務要件を把握できている従業員がいない
テストを網羅的に実施できない可能性
以上より回答を導く。
 
4
システムが稼働する基盤が変更になることに伴い、単にプログラムを変換するだけでなく、バックアップ、リカバリなど方式の変更やセキュリティ、性能面などの非機能要件の検討を十分に行うことの重要性に着目し回答を導く。