システム監査技術者試験(PM1_H24-1)

1

(1)

"M社の資産保全"の観点から回答を導く。

"CSPの事業撤退、倒産などによるサービス停止を想定した検討"との整合性にも併せて着目。

サービス停止に伴うCSP上のデータの取り扱いに着目。

⇒契約の妥当性

■関連ワード

エスクロウ条項

ソフトウェアのライセンスを行う場合に、そのソフトウェアのソースコードや技術情報を第三者に預託しておく制度。

ex)ソフトウェアの提供企業が倒産などした場合

預託物(ソースコードや技術情報)を、ライセンスを受けている企業に開示する。

 

(2)

"競合するCSP"の観点に着目し回答を導く。

"M社がSaaS利用開始後に定期的に確認すべき事項"との整合性にも併せて着目。

表1項番9「財務内容は健全で良好か」「当該サービスはCSPの中核事業の1つか」に着目。

項番9は経営状況及び経営方針に伴い変化していく項目であるため締結後も継続的確認する必要がある。

また、設問より他CSPへの乗り換えも含めた観点の記載があるため競合他社へ乗り換えも含め継続的に財務内容の健全性を比較検討することがわかる。

 

2

問題文、表1 項番3「システム資源追加の上限及びリードタイム」に着目。

問題文、表2 項番3「システム資源ごとに追加回数の制限あり」に着目。

・追加可能なシステム資源の上限を評価

⇒システム資源の追加単位/システム資源追加の上限

 

3

(1)

"稼働率の算出項目及び稼働率算出の対象期間が各CSPで異なっていた"という問題文の記述をそのまま抜き出すのではなく、根底にある問題点について言及し回答を導く。

 

(2)

設問より[システム監査の実施](3)について問われている。

表2項番4可用性について問われている。

以上より、可用性のみに言及し回答を導く。

稼働率低下による業務遅延のリスクについて記載。

 

4

問題文"B社について"と範囲を限定し、さらに"B社のSaaSを利用することによる総合的なコストメリット"を考慮に入れて検討するときの比較対象を回答。

比較対象①:データ暗号化機能オプションの追加コスト(コスト増加)

比較対象②:ユーザライセンス料のボリュームディスカウント(コスト低下)

比較対象①②を考慮しコストを算出する点に着目し回答を導く。