システム監査技術者試験(PM1_H25-2)

1

問題文に答えがないため一般論で回答する設問。

代行操作の調査に際し操作ログがどのような場合に調査が困難であるかという観点で回答を導く。

・操作ログに必要な情報が出力されない

・医師又はMCの権限でなりますましが可能

・操作ログの改ざんが可能

 

2

機能強化について具体的に回答。

自動確定が、やむを得ない場合の措置として必要とされている背景を理解し回答を導く。

 

3

バックアップデータが取得された時期とそれらのデータを参照するための専用ソフトウェアのバージョンとの関係に着目し回答を導く。

設問より表1項番2の2つの観点に着目。

問題文より下記事項が読み取れる。

〇1つ目

・バージョンアップ毎に対応する専用ソフトウェアの参照テストが網羅されていない

⇒(1)肉眼での見読可能性の確認

⇒異なるバージョンで作成されたバックアップデータを参照するテストが行われていないから

※上記以外で考えられる理由

遠隔地に保管したバックアップデータが専用ソフトのバージョンにより参照できない。

⇒[システム監査の指摘事項](3)

「業務上必要となる期間のバックアップデータを対象に、テストを実施する必要がある。」より、回答としては不適当。

〇2つ目

・遠隔地データ保管サービスのバックアップデータがテストの対象に含まれていない

・参照テストのみ実施し書面化するテストは実施していない

⇒(2)書面で表示可能であることの確認

⇒適切な時間内に遠隔地のバックアップデータを入手し書面化するテストが行われていないから

 

4

業務負荷の増加分の検証及び手書き伝票での処理ができるかどうかの検証について言及し回答を導く。

問題文[システム監査の実施](3)

「オーダ業務については、手書き伝票の起票によって容易に代替できるという理由で、BCPが策定されていない。」と記載されている。

一方で問題文、電子カルテシステムの概要より各部門間へのオーダを直接送信することで業務負荷が軽減されていることがわかる。

手書き伝票の起票によって発生する各部を横断する業務量が膨大であるにも関わらず従来での運用による検証が行われていない点に着目し回答を導く。