解説
1
表1システム運用課「PGを稼働環境にデプロイする場合は、~全てのAPサーバのサービスを停止する。」
表2AP展開ツール「データベースのテーブル定義変更などの場合は、保守作業時間帯を設けて受注管理サービスを停止させる必要がある」
⇒テーブル定義変更を伴わない場合はサービスを停止させる必要がない。
以上より回答を導く。
2
(1)
問題文より以下の手順で実施
①AP展開ツールを使用して稼働環境にデプロイ
②LBの閉塞処理
③在庫ファイルの誤り修正作業
④LBの閉塞解除処理
設問より、不具合を修正したプログラムをAP展開ツールで稼働環境にデプロイする前に在庫管理ファイルの誤り修正作業を実施したらどのような影響を及ぼすのかという観点で回答。(③⇒①⇒②⇒④)
在庫管理ファイルの誤り修正作業を実施しても不正プログラムによって再度在庫管理ファイルの誤り修正作業が生じる点に着目し回答を導く。
(2)
問題文「東京本社の22時は欧州支社の14時であり、業務に影響を与える」より回答を導く。
3
(1)
問題文を整理すると以下である。
〇受注管理サービスの変更
適応保守(開発環境:図1注3)
・対象プログラム
請求プログラム、共通プログラム
・スケジュール
10月12日(金)10時に稼働環境にデプロイする変更計画
〇インシデント対応
是正保守(保守環境:図1注4)
・対象プログラム
売上プログラム、共通プログラム
・スケジュール
10月4日(木)20時から稼働環境にデプロイ
設問よりシステム運用課がテスト用サーバに対して実施すべき内容を回答。
表1よりシステム運用課の役割としてデプロイ作業が記載されている。
上記に整理した通り、インシデント対応が先に実施されており、修正済の受注管理サービスのプログラム(請求プログラム・共通プログラム)とAPサーバに展開されているプログラムには相違がある点に着目。
受注管理サービスのプログラム(請求プログラム・共通プログラム)は修正済のため、このままAPサーバへ展開すると資産のデグレを起こす可能性が考えられる。
この状況を発生させないための作業が回答となる。
※共通プログラムだけでなく売上プログラムも対象とする必要あり
⇒退行(リグレッション)テストを考慮
(2)
問題文より以下の時系列である。
10月3日(水)以前
請求プログラム+共通プログラムの修正・テスト完了
10月3日(水)
変更諮問委員会で業務ルール変更計画承認
10月4日(木)13時
売上プログラム+共通プログラムの不具合によるインシデント発生
10月4日(木)13時以降
売上プログラム+共通プログラムの修正
以上より回答を導く。
(3)
表1システム開発課「新規に作成したPGの誤りを検出するためのテストのほか、PGを更新したことによって想定外の影響が出ていないかどうかを確認するためのテストなどを行う」より回答を導く。